数々のドラマや映画で主演を演じてきたベテラン女優、松嶋菜々子。
若い方はピンと来ないかもしれませんが、一時代を築いた女優さんなんです。もちろん今も人気なのは言うまでもありません。
人気度は周知の事実ですが、それに伴う演技力は世間にどう評価されているのでしょう?
まさか人気と実力が伴ってない、なんてことはないよな、と思いつつ気になったので調べてみました。
演技の評判
ドラマだけで主演が16作品。シリーズものを部ごとにカウントしたり、ヒロインも含めると軽く20越え。
さすがに人気だけでこれだけの実績を残せるわけもなく、演技に関しても高い評価を得ていました。
とはいえ、若い頃の演技は絶賛とまではいかないようです。
ひまわり
1996年のNHK朝ドラです。初主演。
朝ドラでブレイクする女優さんは多くいますが、松嶋菜々子もその一人。
この作品の主演で彼女の名は全国区になりました。
古い作品なので情報が乏しく評価がはっきりしませんでしたが、ネガティブな意見は見当たりませんでした。
リング
邦画で最も有名なホラー映画ではないでしょうか。1998年公開。主演は松嶋菜々子。
インパクトのある内容なだけに演技よりも、演出など作品自体の意見ばかりでした。あと例によって「可愛い」。
つまり、主演女優としての演技はそれほどでもなかったのでしょう。
単調な演技、恐怖感を煽る演技ではない、鬼気迫る感じが乏しい、など少ないながら厳しい意見が見られました。
GTO
1998年の連ドラ。主演は反町隆史で松嶋菜々子はヒロイン。大ヒットドラマなので40代以上の方はご存知かと。
このドラマでの共演がきっかけで2001年に主演のお方と結婚しました。
この頃もまだ演技云々より可愛いの声ばかり。まぁ、個人的には可愛いといわれるのも演技力の一つだとは思ってますが。
救命病棟24時
出典:エキサイトニュース
人気の医療系ドラマで、シリーズになりました。1999年から2013年までの5シリーズ。松嶋菜々子は2シリーズ以外は出演。
数ある彼女の代表作の中でも5指に入るドラマだと思います。
第1シリーズでは研修医役で若干頼りないキャラを演じ、まあまあ好評。
そして6年後の第3シリーズ以降は主役級の圧巻演技。存在感がすごいという声多数。
魔女の条件
タッキーこと滝沢秀明とのW主演。1999年の連ドラです。教師と生徒の禁断の愛がテーマ。松嶋菜々子は教師のほう。
個人的見解ですが、このドラマから後述の「美女か野獣」までが彼女の全盛期ではないでしょうか。
そして、この頃から容姿だけではなく演技も評価されている印象を受けました。
とりあえず恋愛ものですが、婚約破棄して生徒と駆け落ち、生徒の母親に誘拐を疑われ逮捕、みたいな結構シリアスな内容。
演技力の問われる役柄で見事に演じ切った、などという称賛の声が上がってました。
百年の物語
2000年の2時間半ドラマ。全3話を3夜連続で放送。タイトル通り100年にわたる女性3代の壮大な物語。
一話目は大正時代が舞台。二話目は昭和の時代で一話目の主人公の娘のストーリー。三話目は現代で二話目の孫娘の物語。
3話とも主人公は松嶋菜々子。大正から平成の女性を見事に演じ分けました。
おそらく絶賛されていると思いましたが、意外と情報が少ない。平均視聴率も30%近くなので多くの人が見たはずなのですが・・・
やはり3話だけだと意見が上がってこないですね。それでも、少ないながら称賛の声は上がってました。
私も演技、作品共に素晴らしいドラマだと思います。ぜひ見てみてください。
やまとなでしこ
フジテレビ月曜夜9時の連ドラ、俗にいう「月9」枠。2000年放送。最終回視聴率は34.2%のヒットドラマでした。
ガッツリのラブストーリーでガッツリ主役です。松嶋菜々子の全盛期ど真ん中の作品で、多くの視聴者を魅了しました。
お金が全てで玉の輿に乗るため合コンに命を懸けるCA、という役。
全体的にはラブコメディですが、シリアスな部分もあり、ラストは感動的に幕を下ろします。
「女性の強さがにじみ出ていた」
「凛とした演技が素晴らしい」
「松嶋菜々子がただただ美しい」
「強い部分、弱い一面、本意ではない言動、揺れ動く女心などを見事に表現」
「役柄が完全にマッチしていた」
「松嶋菜々子、頂点の輝き」
まさに絶賛の嵐。ネガティブな意見はほとんどありませんでした。
作品自体も「神ドラマ」「不朽の名作」「最も月9らしい月9」「主題歌も神」など称賛の声が多数。
ドラマ最終盤、松嶋菜々子の有名な名セリフに絶妙のタイミングでMISIAのEverything。もはや伝説のラストシーンです。
利家とまつ
出典:チャンネル銀河
大河ドラマです。2002年。フルタイトルは「利家とまつ~加賀百万石物語~」。
戦国武将の前田利家演じる唐沢寿明と、その妻まつを演じる松嶋菜々子のW主演。
当時の大河ドラマにしては改革的な、トレンドな俳優女優をメインにしたキャスティングが話題に。
夫である反町隆史も出演し、これまた話題に。視聴率も好調でした。
しかし、ドラマ自体の評価は微妙で、特にキャスティングの不評が目立った印象。
松嶋菜々子の演技の評価は「品格を感じる凛とした女性」と彼女の得意とする演技にまずまずの評判。
ただ、従来の大河ファンからは「薄っぺらい演技」など厳しい声もありました。
美女か野獣
2003年の連ドラ。福山雅治とのW主演。
松嶋菜々子はニュース番組の敏腕プロデューサーという役どころ。キャリアウーマンってやつですね。
タイトルやこの二人から恋愛ドラマを連想しますが、恋愛はオマケ程度。報道の世界を描いたヒューマンドラマに近い内容。
このころになると大河ドラマを経たのもあり、貫禄や風格すら感じる演技に。
「ツンデレ感が絶妙」「これぞ松嶋菜々子」「パキッとした演技に好感」など称賛の声が多数上がってました。
犬神家の一族
ミステリーの映画化。2006年。
横溝正史の推理小説、金田一耕助シリーズの一つで、主演は石坂浩二。松嶋菜々子はヒロイン。
1976年に公開された映画のリメイクで、その時のヒロインは島田陽子でした。監督はどちらも市川崑。
おそらく意図的でしょうけど、ストーリーはおろか、カットも前作そっくりというシーンがいくつもあります。
リメイク作品なので、どうしても元と比較されてしまい、作品・ヒロインの演技共に賛否両論。
「前作より存在感のあるヒロイン」「前のヒロインのほうがミステリアスだった」という感じ。
リメイク元の作品を見ていない方は、概ね褒めていました。
家政婦のミタ
出典:ORICON NEWS
2011年の連ドラ。タイトル通り、家政婦役で単独主演。最終回は異例の視聴率40%を記録しました。
壮絶な過去から感情を捨て喜怒哀楽を一切出さない、という特殊な役柄。
松嶋菜々子の演技は概ね良好。ベテランの域に入った彼女ですが「さすが」という言葉が多く見受けられました。
ただ、意外にも視聴率の割には作品評価は賛否両論。まぁ、斬新な内容でしたからね。
プロフィールなど
- 生年月日:1973年10月13日
- 出身地:神奈川県
- 身長:172cm
- 血液型:A型
1991年に旭化成水着マスコットガールに選ばれ、1992年に第17代「旭化成せんいキャンペーンモデル」に選ばれる。
同年、社長になった若大将で女優デビュー。1996年の朝ドラ出演まで5年費やしたことになります。
2000年代初頭には名実ともにトップ女優に。そのピーク時に反町隆史と結婚しました。
まとめ
調べる前は、ネガティブな意見はほとんど無いだろうな、と思ってましたが意外にもありました。少々ですけど。
出演作によっては3割程度が悪い意見。7割良かったのでまずまずと言えますけどね。まぁ、大河のことですね。
それにしても「やまとなでしこ」の絶賛ぶりは凄かったです。群を抜いてました。たしかに名作です。
年齢を重ねた今、あの時とは違う大河ドラマで演じる彼女を見てみたいですね。
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