数々の賞を受賞し、もはや日本を代表する演技派と言っても過言ではない俳優、藤原竜也。
彼を賛辞する声は絶えませんが、その人気がゆえにアンチの意見があるのも確かなところ。
その中でも「どんな役を演じても藤原竜也」という声が良く見られると言います。
本当に同じ演技なのか、また、彼の演技全体の評判も踏まえながら出演作ごとに調べてみることにしました。
演技の評価
やはり噂通り賛否はあったのですが、藤原竜也の演技力を賛辞する声がほとんど。
ネガティブな意見は1~2割しか無かったように感じました。圧倒的に高評価と言っていいでしょう。
映画俳優というイメージが強いのか、特に映画作品に対する声が多かったです。
バトル・ロワイアル
同名小説を原作とした映画で、ほぼ主演。2000年公開。中学生同士が殺しあうといった過激な内容のため15歳未満は見れませんでした。藤原竜也は生徒役。
この若さでこの演技は天才と絶賛され、その名を世に轟かせた作品となりました。
調べてみたら、何回も「天才」と出てくるほどバトルロワイアルでの彼の演技は称賛されていました。
古畑任三郎ファイナル
2006放送のTVドラマです。
ご存知の方も多いと思いますのでドラマの詳細は割愛しますが、連ドラだった古畑任三郎の重要キャストで出演。
第3シーズンまで続いた人気作ですがラスト3話は「古畑任三郎ファイナル」として3夜連続で放送され、その最初の作品。
バトルロワイヤルやデスノートほど称賛の声は多くないのですが、悪い意見は皆無。
主役の田村正和と全く引けを取らない演技力、完成された演技、藤原竜也の演技で極上のドラマになった、などの声がありました。
余談ですが、古畑任三郎シリーズといえばコロンボのように犯行シーンから始まる倒叙物です。
しかしこの作品は、その倒叙物を逆手に取った驚愕の結末が用意されており、そのトリックはシリーズ屈指と言われています。
デスノート
少年ジャンプで連載された同名漫画が原作で2006年に公開された実写映画です。原作表記は「DEATH NOTE」。
6月に「デスノート」11月に「デスノートthe Last name」の2作品が公開され、両方とも主役を演じました。前者を「前編」後者を「後編」と言うそうです。
頭脳明晰、容姿端麗、スポーツ万能の温和な好青年という表の顔と大量殺人者という裏の顔を持つ役どころ。
ちなみに主役の名前は「夜神月」(やがみらいと)で作中の「キラ」とは同一人物です。
「夜神月=藤原竜也」
「サイコな役をやらせて藤原竜也の右に出る者はいない」
「藤原竜也以上にキラを出来る人っていない」
「マンガのキャラをあそこまで演じられるなんてすごい」
「デスノの藤原は凄かった」
まさに絶賛の嵐ですが、本当にごく一部の方が演技に不満を抱いているようでした。
この夜神月役、ドラマでは窪田正孝が好演し「藤原竜也VS窪田正孝」みたいに比較されているようです。
不満という意見はほとんどが窪田正孝と比べて演技が大げさ、という内容だった印象ですね。
役どころが極端に裏表のある役ということで、舞台俳優らしくギャップを激しく演じたと思います。
この辺は好みですね。
まあ、とにかく称賛が9割。調べれば調べるほど凄い演技だったというのがわかりました。
カイジ
2009公開の映画。
デスノートと並び藤原竜也といえばコレをイメージする方も多い代表作の一つでしょう。
自堕落なダメ人間という役柄ですが、追い詰められるといった鬼気迫る描写も多い作品で、それを見事に演じています。
デスノートより後の作品ということで、同じ演技という意見が多くなっているように感じました。
演技が同じを筆頭に「大げさ」「不自然」などの声が、感覚的ですが2~3割あったように思います。
ただ「圧巻の演技」「見ていて圧倒される」「まさに狂気」「鬼気迫る凄まじい演技」など、手放しでほめちぎっている声も多く、賛辞の熱量はデスノート以上です。
まぁ同じ演技というのも分からなくはないですが、個人的には全く共感しません。
演技に多少共通点はあるものの演じ分けてはいるし、演技もこのレベルまでくると同じとかいうのはナンセンスかな、とも思います。
ST 赤と白の捜査ファイル
2014年放送の連ドラ。
前年の2013年に放送された、小説「ST 警視庁科学特捜班」を原作とする同名単発ドラマを連ドラ化。そして2015年には劇場版も公開されました。
天才的な法医学者で俺様気質のうえ対人恐怖症の科学特捜班という相変わらず常人離れした役どころですが、デスノやカイジほど極端ではありません。
色々調べましたが、さすがに同じ演技という意見は皆無。役柄が異なりますからね。
そのかわり概ね好評という程度の印象で、藤原竜也の演技をほめちぎる意見もほとんど無し。
相棒役に岡田将生がキャスティングされているのですが、この二人の掛け合いなどコンビの演技が絶賛されていました。
るろうに剣心
少年ジャンプ連載の漫画が原作の実写版映画で2012年公開に公開されました。
藤原竜也が出演したのは2作目と3作目にあたる「京都大火編」と「伝説の最期編」で両作品とも2014年公開です。
主人公「緋村剣心」を演じる佐藤健の宿敵、つまり物語のラスボス的な重要キャストでした。
全身に包帯を巻き顔は目と口しか出てないという役で、見た目だけでは藤原竜也とわかりません。
かえってそれが良かったのかもしれませんが、ものの見事にそのキャラを演じています。
評判も非常によく、デスノやカイジより称賛されているようにすら感じました。否定的な意見は見当たりません。
ちなみに役名は志々雄(ししお)。
「原作のイメージ通り」
「漫画の志々雄に命を吹き込んだ」
「志々雄のカリスマ性を見事に表現」
「原作、超えてない?」
「悪の迫力が圧倒的」
「舞台で鍛えられた芸風がハマりすぎ」
志々雄は主人公の敵のカリスマ的なボスで、実力も主人公を凌ぐ強さを持ちます。
原作の中で圧倒的存在感のあるキャラクターを圧倒的に演じ切りました。
22年目の告白 私が殺人犯です
2017年公開の映画で、韓国映画「殺人の告白」のリメイク作品だそうです。主役を演じました。
いわゆるサスペンスやミステリーに分類されるのでネタバレは避けますが、ネタバレ部分の演技が秀逸でした。
22年前に起きた殺人事件の犯人だと告白する男を演じています。どちらかといえば知的な役。
世間の評判は非常に好評で、特に後半の核心部分からは藤原竜也の演技力が加速していく、というような声が多かったように思います。
終始シリアスな雰囲気で派手な演技は無いのですが、それでも緩急ある心理描写は見応えがありという声も散見されてました。
また、大げさに叫ぶだけの舞台のような演技だけではないと認知した、というような意見も少なからず見受けられました。
リバース
イヤミスの女王と言われる湊かなえの同名小説を原作としたミステリードラマ。2017年の連ドラで藤原竜也は主演を務めています。
ちなみにイヤミスとは嫌な気分になるミステリー、嫌な後味のミステリーという意味。
原作は読みましたが、たしかにラストはゾワッとする本当に最悪の結末を迎えます。ですが実に見事な結末でもありました。
ドラマではちょっと異なるラストで、原作者の湊かなえがドラマ用に書き下ろした結末だそうです。
この作品で藤原竜也は、これまでにない演技だったということで話題になったようです。
というのも「地味でダサい」主人公という設定で、黒メガネや誰が見てもダサいファッションという、これまでにない役どころ。
それが功を奏したのかわかりませんが「オドオドした仕草の演技が良かった」などいう声が多く見られました。
「藤原竜也が史上最高にダサくて良い」
「佇まいからしてすごい演技」
「ダサい感じになってる。さすが」
「ダサい藤原竜也めちゃくちゃかわいい~」
「ヘタなスキップにキュンキュン」
このような声が多数。
カイジやデスノートとは正反対の役どころを見事に演じているらしく「誰を演じても同じ」どころか「抜群のカメレオン俳優」と言えそうです。
この地味でダサい役というリバースでの演技は大絶賛。天才的という意見さえありました。
プロフィールなど
- 生年月日:1982年5月15日
- 出身地:埼玉県
- 身長:178cm
- 血液型:A型
蜷川幸雄演出の舞台「身毒丸」のオーディションでグランプリを獲得しデビュー。15歳とは思えぬ天才新人と絶賛されます。
その後は数多くの作品に出演し、数多くの賞を受賞。その中でも有名な「日本アカデミー賞」は3回も優秀主演男優賞を受賞しています。
【日本アカデミー賞】
第24回:新人俳優賞とW受賞
(最優秀主演男優賞:寺尾聰)
第27回:優秀主演男優賞受賞
(最優秀主演男優賞:中井貴一)
第41回:優秀主演男優賞受賞
(最優秀主演男優賞:菅田将暉)
意外にも最優秀主演男優賞は受賞していません。
プライベートでは、2013年に一般女性と結婚し、2016年に第1子の誕生を公表しました。
まとめ

出典:ライブドアニュース
たしかにネガティブな意見は見られました。そのほとんどが「同じ演技」「大げさ」という声。
これ恐らく藤原竜也を象徴する2大作品「デスノート」と「カイジ」を比較しているのではないかと思います。
両方見ましたが、言われてみれば被る部分もあるかもしれませんね。ただ、本当に部分というか瞬間的にって感じ。
もちろん個人的見解ですが・・・
そんなことより、調べるほど藤原竜也は若い時から天才的で、その才能は衰えることなく今なお絶賛されているということが改めて分かりました。
ちなみにこの記事執筆時点で「青のSP-学校内警察・嶋田隆平-」という藤原竜也主演の連ドラが放送されています。楽しみです。
ということで、間違いなくトップクラスの演技派俳優だと思いますので、今後も私たちを魅了する演技に期待しましょう。
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