スマホゲーのシミュレーションとしては名作と名高い「マーセナリーズサーガ」シリーズの3作目。相当前にガラケーでプレイしましたが、今回スマホ版をやってみました。
マーセナリーズサーガとは?
今のところ3シリーズあるシミュレーションゲームで、1~3それぞれの繋がりみたいのはありません。俗に「タクティクス系」と呼ばれるゲームスタイル。
クォータービューで高低差のあるマップ。「タクティクスオウガ」や「ファイナルファンタジータクティクス(FFT)」のようなやつですね。
3シリーズとも、重厚なストーリー、テキトーではクリア出来ない難易度、やりこみ度満点のキャラメイクと、スマホゲーらしからぬ非常に骨太なゲームです。
一応、各プロローグを。
【マーセナリーズサーガ】
王国に雇われた傭兵隊「白獅子傭兵団」の団長として仲間と共に、盗賊退治や魔物退治を行っていた主人公レオン。
ある時、軍の依頼で砦に物資を運ぶ仕事を受ける。砦に着いたレオン達が目にしたのは敵国の兵士。
白獅子傭兵団は戦争と大臣の企みに巻き込まれていく・・・
【マーセナリーズサーガ2】
主人公クロードはラズ皇太子直属の銀鷲騎士隊の隊長である。
その日の任務はラズ皇太子の狩りの護衛。しかし狩り場に現れたのは獲物ではなく皇太子の命を狙う刺客だった。
皇太子を逃がし刺客を撃退するクロードだが、自分たちの戦った刺客は囮だったと気づく。
間一髪刺客から皇太子を助けることが出来たが、皇太子は刺客の毒刃を受けてしまっていた。
皇太子を助ける為クロード率いる銀鷲騎士隊は唯一の解毒薬であるエルニ草の花を求め北の地へ向かうのだった…
【マーセナリーズサーガ3】
太古の昔、南北に分かれた二つの大陸は間に大洋を挟み対照的な発展を遂げた。
北大陸では、フレア王国が高度な工業力と強大な軍事力を背景にして、勢力圏を拡大。
周辺国を衛星国家として併呑しながら、北大陸全域を支配下に置いていった。
一方、南大陸のキリアロス国では豊富な地下資源の所有権を巡って部族間の戦火が絶えずにいた。
北大陸の平定を成し遂げたフレア王国が次に目をつけたのが資源豊かな南大陸のキリアロスだった。
フレア王国は平和維持目的と称し、軍事介入により、瞬く間にキリアロスを平定していった。
キリアロスに傀儡政府を打ち立て豊富な地下資源から得られる富をどん欲に吸収するフレア王国。
そんな王国と傀儡政府へ反発する組織『キリアロス解放軍』が現れる。
続発する解放軍の反政府暴動に対処するため、王国直属の現地雇用兵部隊が創設された。
それが王国外征軍植民地連隊、通称『コロネア』――
金、名誉、名声を求めて集まった様々な傭兵隊が所属する『コロネア』の中でも『王国の犬』と称される弱小傭兵隊「灰狼傭兵隊」の物語である・・・
マップ画面
戦場の画面です。上下左右にスクロールします。バトル専用の画面はありません。つまり攻撃を選択しても画面は切り替わらず、このマップ上でアクションします。
高低差があり、ユニットの向きもあります。横からや背後からの攻撃、高所から低所への攻撃は効きます。ダメージにボーナスが付くということですね。
お約束の宝箱もあります。アイテムや装備品が入っていますが、それとは別に何もないところに埋もれた財宝というのもあって、その場所を見つけるスキルも存在します。
ユニットをタップして選択をタップすると、メニューっぽいのが出てきて、したいアクションのアイコンをタップ。また選択をタップすると応じた行動をする、という感じ。
ユニット⇒選択⇒アクションアイコン⇒選択の繰り返し。移動の場合はアイコンの後、移動先のタップ、攻撃の時はターゲットをタップします。
移動後に攻撃となると、タップは6回。スキル攻撃だと7回。かな?それくらいです。ファイアーエムブレムだと敵の隣までスーっと指なぞるだけなんですが。
え~、正直言って操作性はあまりよろしくありません。このゲーム、配信されたのが2011年。ガラケーの時代なんですね。そしてスマホ用にアレンジしたのが2014年。
少し前のゲームなので、今どきのシミュレーションと比べると操作性がちょっとアレです。でもまあ、個人的には許容範囲。すぐ慣れました。
ユニット編成画面
ホーム画面ですね。ここからアイテム管理やショップ画面へ行けます。下部のメニューは、左から「ストーリー」「フリーバトル」「ショップ」「アイテム」「セーブ」「システム」。
わかりやすい編成画面で、この類のゲームをプレイしたことがある人なら説明なしでも操作できるでしょう。ユニットの育成もこの画面です。ちなみにほとんどのマップは6人パーティ。
装備画面
全部で6つ装備できます。弓や大剣などの両手持ち武器は盾が装備できなくなります。スキルの中には大剣じゃないと使えない、というような武器依存のスキルもあるので注意しましょう。
また、セット効果というのがあって、この画像だとヘルム、メイル、ブーツがすべてレザーシリーズですね。同じシリーズで揃えるとステータスにボーナスが付きます。
クラス画面
ユニット編成画面でクラスのアイコンをタップするとこの画面に。いわゆるクラスチェンジするところ。基本的にはクラスチェンジしたほうが強くなれます。
例えば、上の画像は基本職シスター。回復系ユニットですが、レベル10でプリステスもしくはディフェンダー、レベル20でビショップもしくはホーリーガードに派生。
さらに転職アイテムで、スペリオレスとヴァルキリーという最上級クラスに。クラス名で察しが付くと思いますが、スペル特化か騎士系ユニットかを選ぶことになります。
スキル画面
ユニット編成画面でスキルのアイコンをタップするとこの画面に。ここでスキルを習得したり、スキルのレベルアップを行います。
クラスごとにスキルが異なり、当然ながら上位クラスは強力なスキルがここに出てきます。あと特定のステータスアップも。戦士系ならSTR(力)をアップできます。
バトルで取得したSP(たぶんスキルポイント)を消費して習得したりレベルを上げていきます。レベルアップするほど多くのSPを消費します。
ショップ画面
ストーリーを進めるほど良いものが出てくる仕様。どのユニットが装備できるか否かなど一目でわかります。全体的にキャラメイクはわかりやすい親切設計。
感想まとめ
この記事の時点では無料で体験版、100円でスマホ完全版。体験版は7章までかな?たしか。DS版は500円。この内容なら激安ではないでしょうか。
筆者はタクティクスオウガもFFTもプレイしましたが、やりこみ度やストーリーなどはそれらに匹敵するといっても過言ではありません。操作性や演出面ではどうしても劣りますが。
前述しましたが、惜しいのは操作性。一応タップとコントローラー2つのモードがありますが、どっちもどっち。私はタップモードでプレイしました。
操作性はガラケーの時のほうが良かったくらいです。とはいえ、それほどストレスになるものでもなく、すぐ慣れるレベル。マップ画面の虫眼鏡アイコンで拡大縮小ができますので、それを使えばいいと思います。
非常に良質なゲームですが、気楽に暇つぶしという内容ではなく、腰を据えてやり込むといった歯ごたえのあるシミュレーション。
スマホのゲームの中では、これほど骨太はゲームはそうないかもしれません。よって好みは分かれるかもしれませんが、本格的という言葉に反応する方はぜひプレイしてみてください。
コメントを残す